棚板の高さ調整が出来るシンプルな棚



棚の大きさ

棚の寸法はどのように決めますか?
棚を置くスペース、棚に載せるモノ、使う人(身長や力など)によって、必要な寸法は様々だと思います。
市販品の棚では、なかなかちょうど良い大きさのものが無く、スペースやイメージに近いものを選んでいました。
予算に余裕があれば、オーダー家具を注文したりすることも選択肢に入ります。
わが家にも棚はいくつかありますが、いつしか「市販品を探す」という作業はやめてしまいました。
必要な棚があれば「ベストな寸法を考えて作る」ことにしています。
自分で作るのなら、ミリ単位で寸法を設定することが出来るので、自分が望む棚を作り、イメージ通りに使うことが出来ます。

構想

今回作る棚の用途としては、息子のためのレゴのディスプレイ用です。
レゴシティなど、組み立てたレゴを保管しておく置き場に悩んでいました。

ちょっとした大型の建築物のレゴは非常に場所を取ります。
遊ぶ度に組み立てて、遊んだ後は分解すれば、場所は取りませんが、現実的ではありません。
先に作ったおもちゃラックに並べて使えるような、棚板の高さ調整の出来るディスプレイラックを作ることにしました。


棚板の高さを自由に変えられるようにすれば、息子が成長してディスプレイするものが変わっても使えます。

材料

パイン材(1820×910×18)・・・2枚
ホームセンターで下記寸法にカットしてもらいました。
・1016×408・・・2枚 (天板)
・780×408・・・2枚 (側板)
・744×408・・・2枚 (棚板)

製作

面取り

鉋を使って角を面取りします。
面取りをするのは、完成状態で見える部分のみです。
面取りをしないとかなりシャープなエッジとなり、何かの拍子に頭をぶつけたりすると切れてしまいそうです。
また、面取りをすることで、高級感が増すように思えます。

バリ取り

完成状態で見えない部分は面取りはしませんが、面取りをしない、カットしたままの木口は細かいバリが残っています。
これをスコッチブライトで除去します。


<before>

<after>

やすりがけ

平面はサンダーでやすりがけをしますが、その前に、サンダーでの作業が難しい木口面のやすりがけをします。
完成状態で見えない面まではやりません。
端材の木材に#150程度のペーパーを巻きつけています。
かんなで加工した面取りの斜めの面にもやすりがけして滑らかにします。

角の辺もここで面取りします。

<before>

<after>

サンダーがけ

平面をサンダーがけします。
#300くらいのペーパーを使用しています。

ちなみにサンダーはmakitaのサンダーを使用しています。
電動工具はmakitaが好きなんですが、しっかりしている分、割高です。
なかなか素人には手の届かない憧れのmakitaですが、サンダーは意外と安かったので、これにしました。
研磨面が広く、作業性が良いです。

穴あけ

ねじ止め用の穴をあけます。
ねじ頭を隠すためにダボで穴を埋めるので、ダボ用の穴も加工します。
私はダボ用の穴は下記の順番で作業します。
先にダボ穴をあけると、ダボ穴の中心にねじ穴の中心を合わせにくいからです。

①Φ1.5mm程度の下穴をあけます。

②Φ8mmのダボ用の溝を加工します。
①の下穴があると中心を合わせやすいです。

③Φ4mmのコーススレッド用の穴をあけます。
こちらも①の下穴があると中心を合わせやすいです。

ねじ穴加工はまっすぐに加工出来るようにドリルガイドを使用しています。

ねじ止め

ねじ止めはコーススレッドを使用します。
ねじの掛かりが短いと木が負けてしまいます。
厚み18mmのパイン材の場合、私は45mmの半ねじコーススレッドを使用しています。20mm以上はねじが掛かり、確実に食い込みます。

ダボ埋め

ねじ止め後のダボ穴に木工用ボンドを流し込みます。

ダボを打ち込みます。

飛び出たダボをダボ切りのこぎりで切断します。


ダボ切りのこぎりはzライフソークラフト145を使用しています。

面に合わせて慎重に切断すれば、ほとんど段差は出来ません。

塗装

ここまで出来たらニスを塗ります。

ニスは下のものを使用しています。

私は下記の手順でニス塗りをします。
①ウェスで水拭きして表面のゴミを除去する
②ニスをうすめずに塗布する
③乾燥してから、#400のペーパーを使用してサンダーがけ
④ニスを50%程度に水で薄めて塗布する

昔はサンダーなしでやすりがけをしていたのですが、サンダーによって圧倒的に作業性が上がり、ニス塗り後の表面状態も良くなりました。

棚柱の組み付け

棚柱は900mmのものを使用します。



側面内側にねじ止めしますが、位置決めしやすいように横にして作業します。

棚板のストッパー

棚板を棚受に載せるだけでは前後方向に動いてしまいますので、ストッパーが必要です。
私はストッパーもダボを使います。
棚板の底面側、棚受の内側にダボを打ち込み、ストッパーとします。

まとめ

背板や補強が無いので、横荷重には弱く、重量物は載せられません。
背板を付けるだけでかなり強くなりますが、ディスプレイや、日常品の収納には問題なく、すっきりさせたかったので、あえて背板は付けていません。
市販品には無い手作りの良い感じがあり、何より自分の思い描いた通りの寸法のものが出来ました。
棚柱の組付け部分をトリマーで溝加工すれば、さらにすっきりしそうです。
完成してから思いつきましたが、次に棚柱を使うときにはチャレンジしようと思います。