壁面ディスプレイラック
無印良品の「壁に付けられる家具」シリーズの雰囲気が好きで、過去に壁面ディスプレイラックを何点か製作したことがあります。
市販品の規格サイズと、設置したいスペースのサイズがなかなかマッチしないですし、製作も簡単、端材の有効活用が出来ることから、欲しいと思ったらいつもDIYするようにしています。
今回は箱型のディスプレイラックを製作することにしました。
ミナペルホネンのファブリックを壁面に張ってみました。
製作
材料カット

収納、ディスプレイするものは曲げわっぱの小物入れです。
収納、ディスプレイしたいものが決まっている場合、それに合わせてジャストサイズに調整出来ることがDIYの醍醐味です。
市販品の場合、ジャストサイズに近い規格サイズを探すことになりますが、それは結局「ジャストサイズに近いもの」でしかなく、多かれ少なかれ妥協が必要になります。
DIYの場合、自分が要求するサイズにミリ単位で合わせこむことが出来ます。
イメージに近いサイズの端材がちょうどあったので、仮組みしてみました。
ちょっと大きめなので、この状態を基準にイメージに合うサイズにカットしていきます。

4枚のパイン材の端材を使用します。

丸ノコにガイドを付けてカットします。

外観に見える側はカンナを使って角を面取りします。
壁に付ける家具など、壁面ディスプレイは設置場所によっては、頭をぶつけたりすることもあると思います。
カットしただけの板は角がピンピンで、勢いよく頭をぶつけると切れてしまいそうな気がするのですが、私だけでしょうか。。。
このひと手間で、頭をぶつけても痛くなさそうな、柔らかい雰囲気になります。

小さな端材にサンドペーパーを巻き付けてカット面と面取り部分を研磨して滑らかにします。
広い面はサンダーを使って表面を仕上げます。

材料が完成しました。
組立

天面、底面側から側板にねじ止めしますが、ねじ頭を隠すために、ねじ止め位置にダボ錘で穴をあけます。

コーススレッドで天板、底板と側板をねじ止めします。
この際、前面の木口の面に段差が出ないように気を付けます。

ねじ止め出来ました。

ダボを打ち込む前にダボ錐であけた穴に木工用ボンドを入れます。

ダボを打ち込みます。

ダボ切りのこぎりはzライフソークラフト145を使用しています。
ライフソークラフト145 | ||||
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壁面への取付はキーホール吊り金具を使用します。
キーホール吊り金具の厚み分だけ座グリ加工するため、加工位置に印を付けておきます。
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トリマーを使用して座グリ加工します。
加工面に当て板を乗せ、そこにトリマーを乗せて加工していきます。

手が滑って一か所大きく抉れてしまいました。
トリマー加工はなかなか慣れません(汗)。

キーホール吊り金具を座グリ面にねじ止めします。
トリマー加工はちょっと失敗しましたが、結果的に許容範囲内です。
塗装
壁面に設置してもラック自体が目立たないように白色で塗装します。
使用したのはターナーのミルクペイント スノーホワイトです。
ターナーミルクペイント スノーホワイト(450ml) | ||||
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水に薄めて何度か重ね塗りし、少し木目が見えるくらいにしました。
設置


設置する壁面にねじをねじ込み、そのねじ頭にキーホール吊り金具を引っかけて設定します。
壁面にねじをねじ込む位置にマスキングテープで印を付けます。
ねじの間隔とキーホール吊り金具の間隔が一致していないといけないので、2個のキーホール吊り金具の間隔を計測し、正確にねじをねじ込む必要があります。
ねじ止めする位置に下地があれば良いですが、無かった場合は石膏ボードアンカーをねじ込む必要があります。
今回は片側は下地がありますが、もう片側は下地がないため石膏ボードアンカーを取り付けます。


下地がある側はコーススレッドをねじ込みます。


下地が無い側は石膏ボードアンカーのサイズに合わせた穴をあけます。




穴に石膏ボードアンカーを打ち込みます。


コーススレッドをねじ込みます。


頭が少し飛び出す程度にコーススレッドをねじ込みます。



設置してみました。


サイズも完璧です。
背面にファブリックを張る
これだけでも良い感じですが、今回はさらにひと工夫加えて、箱の背面にファブリックを張ります。
これまでもミナペルホネンのファブリックを使って何点かDIYを紹介しています。


使用するファブリックはミナペルホネンのtambourineです。
https://www.mina-perhonen.jp/
パターンを上下左右均等位置に合わせ、箱よりも少し大きめにカットします。


背面に乗せたところ。


箱とファブリックのパターンを合わせ、たるみが出ないように適度に張りながらタッカーを打ち込んでいきます。


箱からはみ出ないように余分なファブリックをカッターでカットします。
ファブリックのカットはロータリーカッターを使うとカットしやすいです。
使用したのはOLFAのロータリーカッターLLです。
オルファ ロータリーカッター LL型 | ||||
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壁にねじ込んだねじの頭がキーホール吊り金具に入るように、キーホール吊り金具の周辺を少しだけカットしておきます。


完成です。
まとめ


シンプルですが、ミナペルホネンのファブリックがアクセントになって適度に壁に映えます。


サイズも雰囲気もイメージ通りのものが出来ました。
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