
xyl(キシル)のダイニングチェア破損
家具メーカーxyl(キシル)の雰囲気、デザインがとても好きです。
子どもの学習デスク、ダイニングセットを購入し、とても気に入って使ってきました。
ダイニングチェアが破損してしまい、修理を検討した結果、自分で修理しました。
その経緯を記載します。
破損したのは、脚の根本部分です。
椅子を移動させようと運んでいる際に手が滑って床に打ち付けてしまいました。
椅子は片手で上げられるほど軽いのですが、5年ほど使っても全く歪みなどなく、かなり堅牢な印象をもっていたので意外でした。
通常では掛からないような衝撃を受けると破損してしまうということだと思います。




脚がぐらぐらしているので、このまま使い続けるといつか脚が折れるリスクがあり、非常に危険です。
xylのサポートセンターに修理について相談しました。
「実際に見てみないと修理料金の詳細は言えないが、通常であれば、1.5万円+送料6,000円程度とのことでした。
購入時の金額は忘れましたが、購入後に何度か値上げされ、2025年時点での金額は32,000円となっています。
椅子が破損したら転倒してケガをする危険があるため、慎重な修理が必要とは思いますが、どうしても購入金額を考えると修理代金が高く感じてしまいます。
自己責任で修理することにしました。
修理


チェアの座板を取り外したところです。
ひび割れが貫通しているのが分かります。


内側は裂けていませんが、折れ線が入っており、全周にわたってダメージがあることが分かります。


ひび割れの内部に木工用ボンドを注入します。


ひび割れの奥にも木工用ボンドが行きわたるように精密ドライバーを使って奥まで押し込みました。


自作のクランプでひび割れた部分を圧接します。
クランプはスピーカーを製作した際に自作したものです。


ひび割れを閉じる方向と、上下方向をクランプで固定します。
上下方向はひび割れにより、段差ができていたため、ずれを補正することが目的です。


当て木をしてできるだけ破損箇所に力が集中するように固定します。
当て木が木工用ボンドでくっついてしまわないように、薄い樹脂板を当て木の接触面に挟みました。


ひび全体から木工用ボンドが染み出てくれば全体に塗布できている証拠です。
はみ出た木工用ボンドは拭き取ります。
2、3日で強度は出ると思いますが、念のため1週間放置しました。


樹脂板を挟んで当て木が接触していた面は、段差なく接着できました。


ひび割れ箇所も良く見ないと分からない程度になりました。
接着だけでも強度はあるようにも思えるのですが、体重が掛かることを考えると、もう少し強固に固定したいと思います。


ひび割れが広がらないようにねじ止めすることにしました。


ドリルで下穴をあけます。


ねじ頭を隠すために、ダボ穴ドリルで座グリます。


コーススレッドをねじ込みます。


ダボを打ち込みます。


ダボ切のこぎりで飛び出た部分をカットします。


良く見るとダボであることが分かりますが、ねじ頭が見えているよりは目立ちません。




座板を戻して完成


ぱっと見でDIYで修理したようには思えないと思います。
まとめ




自分で修理することで愛着が深まりました。
まだまだ永く使っていきたいです。


コメント