セガ 赤い光弾 シューティングセット
子どものころ買ってもらったおもちゃで、特にお気に入りだったものは、なかなか捨てられずに大事に保管しています。
これもそのうちのひとつ。
「セガ 赤い光弾 ジリオン シューティングセット」です。
小学生高学年で誕生日のプレゼントで買ってもらいました。
おもちゃ ジリオン シューティングセット (赤い光弾ジリオン) | ||||
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アニメ「赤い光弾ジリオン」のシューティングガンですが、アニメ自体は見た記憶がありません。
ただ、このおもちゃは印象的なテレビCMと、当時衝撃的だった光線銃のおもちゃということで、友達の間で話題に上がっていました。
1セットで5,000円くらい。
1セットだけあっても遊べませんので、2セットで10,000円くらい。
さらに、単3電池8本/1セット使用でランニングコストも高い。
2セットも持っていたのは友人のなかで私だけで、羨望のまなざしを受けていました。
ガンを打つとピューンという音とともに発光し、体に付けたターゲットにその光が当たると、ピリピリと音が鳴りながらカウントが減ります。
当時は夢中になって遊びました。
実家を片付けていて、このおもちゃを見付け、私の子どものおもちゃに整備してみようと思いました。
整備
電池ボックスを開ける前から嫌な予感はしていたのですが、案の定でした。
電池は入れっぱなし、液漏れが酷い状況です。
ラジペンやドライバーを使って無理やり引っ張り出しました。
この電池も時代を感じますね。
幸い、1セットは液漏れはほとんどありませんでした。
分解しました。
シールの下に隠れていたねじ1箇所のおかげで、分解に少し手間取りました。
電池の液漏れ箇所はドライバーや、やすりを使ってクリーニングしました。
電池を入れなおして動作確認したところ、1セットは問題なく電源が入りましたが、もう1セットは電源スイッチを動かしても反応しません。
おかしいと思って色々と試していて、昔の記憶がフラッシュバックしてきました。
子どものころ、これで遊んでいて突然電源が入らなくなることがあり、そのうち症状がひどくなって、結局電源を入れることが出来なくなってしまいました。
父親に相談したら、分解して見てみるからシールを剥がすと言っていたのを、私がシールを剥がすのが嫌だったので父親の申し出を拒否し、結局そのままになっていました。
1セットだけでは遊べないので、そのうち遊ばなくなり、そんな記憶も忘れてしまっていました。
約25年後、何の躊躇もなく自らシールを突き破って分解することになるとは、当時の私も想像していなかったと思います。
そして、シールの下にねじがあることを私よりも先に父親が気づいていたことを、現在の私は想像していませんでした。
調査
原因は電源スイッチでした。
スライドスイッチを動かしても、導通しません。
電源スイッチを分解したところです。
接点部分が腐食しています。特に基板側の丸い接点はボロボロに崩れてしまっています。
これでは導通しません。
おもちゃに限らず、電源スイッチのような電気部品は、今では出来合いのものを使うのが一般的だと思いますが、この頃のおもちゃは電源スイッチも専用設計で作られているような印象があります。
ランプを点灯させるための電気回路的に専用設計にする必要があったのかもしれません。
修理
近所の電気パーツ屋さんで同じくらいのサイズのスライドスイッチを購入しました。
写真にあるように50円です。
こういう時は自分の目で見てパッと買い物出来る電気パーツ屋さんは助かります。
適当に買ったにしては、電源スイッチのケースにジャストフィットです。
基板に固定するためのツメを反対側に折り曲げて、スライドスイッチを固定します。
スライドスイッチに線材をはんだ付けしなおします。
まとめ
2セットで単3電池16本使用と、大量に消費しますので、ニッケル水素電池を使用しました。
Panasonic 単3形 エネループ BK-3MCC/4C | ||||
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エネループを使用しましたが、電池ボックスのサイズが狭いです。
昔のおもちゃのせいなのか、ニッケル水素電池を使っているせいなのか、良く分かりません。
無理やり入れることは出来ても、手で外すのは難しいくらいきついです。
ですが、電池さえ入れれば遊べる状態には出来ました。
昔のおもちゃでも、良くできたものはいつまでも楽しめます。
修理を通して、昔の思い出に浸れたのも思わぬ副産物でした。
当時、私と同じようにこのおもちゃに胸を熱くしていた同世代の方が、懐かしんで頂けるかもと思い、動画をアップしてみました。
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