
構想
キッチンの窓と備え付けの棚の隙間にちょうど収まるディスプレイ用の棚が欲しいと思っていました。
無印良品の「壁に付けられる家具」シリーズはシンプルなディスプレイ棚として人気があります。
私も非常に気になっていました。
イメージとしてはぴったりなのですが、ジャストサイズのものはありません。
「市販品でありそうだが、ちょうどいいサイズが無い」という典型だと思います。
取り付けたい壁の幅が決まっていたり、置きたいものの大きさが決まっていたり、こんなときは作ってしまった方が手っ取り早いですね。
見た目は無印良品の「壁に付けられる家具」で、ちょうどいいサイズの、L字の壁面棚を製作することにしました。
製作
パイン材の端材を使い、寸法に合わせてカットします。
自作の丸ノコガイドを使用してカットしました。

カットした板のエッジをかんなを使って面取りします。
手で触れることなく、見えないようなエッジは加工せずそのままにしています。

紙やすりを木片に巻き付け、カットした端面、面取りした面にやすりがけします。

壁への固定は、「キーホール吊り金具」というものを使います。
壁にねじをねじ込み、ねじ頭にキーホール吊り金具を引っかける構造です。
キーホール吊り金具を取り付ける面を座グリ加工します。
取り付けたい壁の位置からキーホール吊り金具の取付位置を決めます。

座グリ加工する位置に印を付けます。

トリマーを使用し、深さ4mmで印に合わせて座グリ加工します。


加工直後は毛羽だってしまいます。

スコッチブライトで擦って毛羽立ちを除去します。

2枚の板をL字にねじ止めするため、棚板にダボ用の座グリ加工をします。

2枚の板の位置を合わせながらコーススレッドをねじ込みます。

ダボを打ち込む前に木工ボンドを座グリに塗布します。

ダボを打ち込みます。

完成です。

設置
壁にコーススレッドをねじ込み、キーホール吊り金具を引っかけて固定します。
設置する壁にマスキングテープでOA紙を貼り付け、取付位置の天面を基準にして、コーススレッドのねじ止め位置を決めます。

石膏ボードの場合は、ボードアンカーを使用します。


壁に下地がある場合は、そのままコーススレッドをねじ込みます。

キーホール吊り金具とねじ頭位置のピッチがぴったり合わないとキーホール吊り金具にねじ頭が収まらずに引っ掛かりません。
微調整はキーホール吊り金具の位置を調整します。
設置してみて、ねじ頭が引っ掛からないような場合は、ピッチを確認して、キーホール吊り金具の位置の微調整を行う必要があります。
まとめ
見た目は無印良品の「壁に付けられる家具」ですが、幅は設置したい場所に合わせたちょうどいいサイズです。
壁にコーススレッドをねじ止めする必要はありますが、移動したくなったら、壁の穴はふさげば目立ちません。
端材などの有効利用にも良いですね。

L字のパターンも製作しています。

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