大型収納棚で納戸の収納力アップ(材料費約6,300円、簡単シンプルDIY)

自作家具

納戸の収納

我が家には、納戸を兼ねた私の書斎があります。
書斎があるのは大変ありがたいことです。
しかし、いつしか、作り付けのクローゼットは衣類や寝具などで一杯になり、収納しきれなくなった物で足の踏み場もないような部屋となってしまいました。
収納家具は部屋を圧迫するので、設置することに抵抗があったのですが、部屋を片付けるためには他に方法が無いという結論になりました。
どうせなら収納力の高い棚を製作することにしました。

構想

部屋の四面は以下のようになっています。
・クローゼット
・窓
・小窓+壁→壁一面に本棚を設置済み
・ベランダに出るドア+壁→この面に収納を設置する

設置する壁は、幅が約1800mmで2X4材がちょうど収まりそうです。
2X4材を柱とし、1X4材を棚板として、極力大型の収納を構想しました。

幅1820mm、高さ1820mm、奥行450mmとしました。
2X4材、1X4材は長さが1820mmなので、ちょうど無駄なく使うことが出来ます。
上図のような構造では斜め方向の力に弱いため、通常は筋交いが必要です。
今回は思い切って柱を壁にねじ止めして固定することで、耐震性を高め、構造を単純化しました。

材料

 2X4材・・・6本
 1X4材・・・15本
近所のホームセンターで購入し、合計金額は6,255円でした(2019年6月時点)。
これくらいの金額出せば、同じくらいサイズの棚は買えるかもしれません。
強度やサイズ、見た目を考慮すると、DIYの方が圧倒的にメリットがあると考えています。

製作

柱を壁にねじ止め

片側の柱3本を壁に固定しますが、壁の巾木のでっぱりを避けなければいけません。
巾木の部分のみ、トリマーで加工しました。

左側がトリマーで加工したもの。
トリマーの加工にはまだ慣れておらず、加工面がでこぼこしています。

写真のように巾木をちょうど避けることで、2X4材を壁に接することが出来ます。
トリマーで加工する以外の方法として、2X4材と壁との隙間を埋めるような別の板をスペーサとして取り付けて巾木を避けるような方法が考えられます。
材料が増えてしまうので、トリマーで加工した方が合理的です。
トリマーは使用頻度は少ないですが、設計の選択肢が圧倒的に広がりました。

石膏ボードを貫通し下地にねじ止めする必要があります。
コーススレッドの長さは90mmのものを使用しました。
上写真は2X4材に下穴をあけ、コーススレッドを入れたところですが、これだけ突き出ていれば下地まで充分届きます。

垂直になるように位置合わせをし、高さ方向に3か所ねじ止めします。
ねじ止め位置が左右均等位置でないのは、下地の位置にねじ止めするためです。

下地が無い中央の柱は石膏ボードアンカーを使ってねじ止めします。
柱の下穴と石膏ボードアンカーの位置がズレるとねじ止めが出来ません。
穴の位置ズレを極力抑えるため、以下の手順で壁に固定しました。

(1)柱に下穴をあける
(2)柱をガムテープで壁に仮固定
(3)下穴に合わせて壁に穴開け

(4)石膏ボードアンカー用の穴径(6mm)に穴を拡大

石膏ボードアンカーを穴に取り付けたところです。

3本の柱を壁にねじ止めしました。

枠組み

次に前面側の柱を取り付けて枠組みを組み立てます。
前後の柱を連結し、最上段、最下段の棚受を取り付けます。

棚受にはあらかじめ下穴を加工済みです。
前面の柱を取り付けてから本締めするため、ここではねじを1本仮止めしておくだけです。
棚受は後で棚の高さを変えられるように、柱に対して横方向からねじ止めしています。
後面側の柱は壁に固定してしまっていますので、奥側からはねじ止め出来ません。

前面の柱が垂直に立つようにねじ位置を微調整し、その後ねじを全て本締めします。

徐々に実際のサイズが見えてきました。

棚板組付け

中断の棚板の組付けは後にし、まずは最上段、最下段の棚板から組付けます。

棚板にもあらかじめ、ねじ止め位置に下穴を加工しておきます。
位置を合わせてねじ止めするだけ。
ここからは一気に作業スピードが早まります。

最上段も同じようにねじ止めしたら、中断の棚受と棚板を組付けます。

まとめ

棚板は幅1800mmで中央でも支持しているため、900mmの両側支持となります。
重量物を置いたときに反りが出ないか気になっていましたが、私が乗っても反りは無く、とても丈夫です(一本の1X4に荷重集中するとさすがに多少は反りますが)。
棚の数はとりあえず4段としました。
一番下段は高さのあるものを収納出来るようにしています。
棚を追加したくなったら、1X4材を4本でいつでも追加出来ます。

全くグラつくことの無いとても堅牢で大容量の収納が出来ました。
材料費約6,300円でコストパフォーマンスも非常に良いです。

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