PCデスク
私はPCデスクで以下のような作業を行います。
・DIYの情報収集(ネットサーフィン)と構想設計(CAD)
・音楽制作
・仕事(メール、Excel、Wordなど)
・勉強(PCは使わない)
PCデスクとして無印良品のパイン材テーブル・折りたたみ式(以下折りたたみテーブルと記載 )を使用していました。
無印良品 パイン材テーブル・折りたたみ式 幅80×奥行50×高さ70cm 良品計画 | ||||
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脚が折りたたむことができ、その割に堅牢で、見た目も気に入っていました。
ただし、天板のサイズが幅800mm、奥行500mmと、ディスプレイ、キーボード、マウスを置くとそれだけで天板スペースを占有してしまいます。
本を広げたり、ノートで物書きをしたりするには天板スペースが狭いのです。
PC作業を効率化し、書斎デスクとしての機能アップするために、以下のような構想でPCデスクを製作、リメイクすることにしました。
構想
・メインのデスクは無印良品の折りたたみテーブルとする
・キャビネットを追加し文房具類を整理する
・エクステンションデスクを製作し、デスクのスペースを確保する
・天板スペースを幅1200mm、奥行720mmに拡張する。
下の構想図のようなものを考えました。
キャビネット
折りたたみテーブルと同じパイン材のキャビネットを探しました。
無印良品では、過去に折りたたみテーブルとは別にパイン材のデスクセットがありましたが、販売中止になったようです。
このデスクセットは折りたたみテーブルよりも天板が広くて引き出しもあり、デスクの下に収納できるようなキャビネットがセットになっていました。
このキャビネットだけ購入しようと思い、無印良品に問い合わせしたのですが、キャビネットだけの購入は出来ませんでした。
そんなとき、ヤフオクでこのキャビネットだけ出品されているのを発見し、すぐに落札しました。
折りたたみテーブルの幅は狭いため、テーブルの下には収納せず、横に設置するような使い方になります。
折りたたみテーブルの天板高さは700mm、キャビネットの天板高さは585mmと、キャビネットの天板の方が低いです。
作業スペース拡張のため、キャビネットとテーブルの天板高さを と一致するように、キャビネットに一段追加するリメイクをすることにしました。
エクステンションデスク
デスクの横方向はキャビネットのリメイクで拡張できます。
ディスプレイ用に奥行き方向にも拡張したいところです。
そこで、パイン材テーブルの奥にエクステンションデスクを製作することにしました。
幅はパイン材テーブルとキャビネットに合わせ、幅1200mmとし、奥行きはディスプレイがちょうど収まるように220mmとします。
ちょうど450mmX1200mmの端材があったのでこれを半分にカットして支柱で繋げるような構造を考えました。
製作
キャビネット一段追加
キャビネットに一段追加するために以下の対応を行います。
・折りたたみテーブル高さに合わせるために側板を延長(側板:幅473mm、高13mm)
・天板を取り付け(天板:幅342mm、奥行473mm)
上写真のような端材が大量にありましたので、端材を接ぎ合せて側板と天板を製作することにしました。
下記サイズに合わせてカットします。
・側板:幅473mm、高13mm(2枚)
・天板:幅342mm、奥行473mm
端材の接着面に木工用ボンドを塗布します。
接着剤を均等に広げます(私は指を使います)。
端材同士の位置を合わせて貼り合わせ、クランプで固定します。
クランプはDIYしたものです。
側板も1枚ずつクランプで固定して接着します。
色々な種類のクランプを使っていますが、2種類ずつしかクランプを持っていないからであり、使い分けに意味はありません。
パイン材はもともと貼り合わせられた集成材なので、端材を接ぎ合せても違和感ありません。
特に強度も必要な部分ではないので、接着だけで問題無しと判断しました。
サンダーで表面を仕上げます。
キャビネットに仮置きしてみました。
これをキャビネットに固定するために、ダボでキャビネットの天板と追加側板を接続します。
ダボを入れるのは4隅とし、上写真のようにダボ錐で穴をあけます。
ダボの穴がずれると取付面に段差が出来てしまうので、側板の穴あけ位置はマーキングポンチで位置を合わせます。
ダボ用のマーキングポンチを取り付け、側板側の穴あけ位置にマーキングします。
位置を合わせてグイっと押し込むと相手側にマーキングされます。
マーキングした位置をこちらもダボ錐で穴をあけます。
穴にダボを打ち込み、側板を取り付けます。
当て板の上から木づちで打ち込みます。
サイズばっちりでキャビネットに一段追加出来ました。
キャビネット引き出し取付
引き出しを製作して取り付けます。
引き出しのサイズはキャビネット標準の引き出しサイズを参考に幅275mm、奥行450mm、高さ60mmとしました。
幅はスライドレールを使用出来るように、キャビネット内寸幅よりも25mm小さくしています。
枠をファルカタ集成材、底板を2.5mm合板、前板をパイン材、すべて端材を活用しました。
ファルカタ集成材をカットし、木工用ボンドで接着し、クランプで固定します。
枠を底板に木工用ボンドで接着します。
写真がありませんが、ちょうど良いクランプが無かったので、大量の本を重しに乗せて固定しました。
引き出しの前側の板はパイン材の端材を使用しました。
標準の引き出しと統一感が出るように両サイドをやすりでR面取り加工しています。
裏側は手を引っかけやすいようにやすりで加工しました。
枠と前板を木ねじで固定します。
なお、枠は木工用ボンドだけでは少し頼りなく思えたので、荷重が掛かりそうな箇所(枠の前板と側板、底板)は木ねじをねじ止めして補強しておきました。
底板も何か所かねじ止めしています。
左が標準の引き出し、右が製作したものです。
端材だけを使ってほぼ同じような雰囲気のものが出来ました。
これをキャビネットに取り付けるためにスライドレールを使用します。
これは標準のスライドレールです。
全く同じサイズのスガツネ製の711-18WT450というスライドレールを選定しました。
スライドレール 711 底付タイプ スガツネ(LAMP) 711-18WT450 190-116-447 | ||||
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引き出しの底面にスライドレールの内側パーツを取り付けます。
側板の内側にスライドレールの外側パーツを取り付けます。
ここで問題発生!
入口側のローラーを乗り越える際に引き出しが天板にぶつかってしまいます。
なるほど、こんなこともあるんだと勉強になりました。
引き出しがぶつからない程度にスライドレールの外側パーツを下げることにしました。
収まりました。
スライドレールを下げた分、引き出し前板と天板の天面がずれてしまいました。
引き出し前板のねじ止め位置を調整します。
引き出しと天板の天面を合わせました。
デザイン的にはなかなか統一感のある引き出しを追加出来たかと思います。
パイン材の経年変化で色味の違いはありますが、それは何年か経てば近づいてくるはずです。
エクステンションデスク製作
450mmX1200mmのパイン材を半分にカットしてエクステンションデスクの天板を棚板にします。
丸ノコとガイドを使って半分にカットします。
天板と脚との接続はねじ止めしますが、天板にねじ頭が出ないようにダボ錐で穴あけします。
折りたたみテーブルの天板と一致するようにカットした脚を天板にねじ止めします。
棚板と脚は外側からねじ止めしますが、脚を逃げるために四隅を加工します。
棚板を脚の外側からねじ止めして完成。
まとめ
テーブル、キャビネットは既製品を流用し、その周辺をアレンジすることで天板スペースを拡張することができました。
広い天板スペースのPCデスクを新規にDIYすることも考えていましたが、今回の方法は費用と製作時間を抑えることができ、その割には機能的で、雰囲気の良いPCデスクができたと思います。
エクステンションデスクは収納などの拡張性もあるため、使いながらアレンジしていこうと思います。
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