ルーターの収納について
自宅でインターネットや電話をするのにルーターは必須です。
ルーターの置き場所は、光回線の引き込み場所や、家のコンセント位置によって制限されてしまい、模様替えで場所を変えたくても、なかなか気楽に変えることが出来ません。
わが家ではsoftbank光を契約しており、NTTのホームゲートウェイと、softbank光のBBユニットを接続する必要があります。
2個の機器とそれぞれのACアダプタ、機器を接続する配線は、結構なスペースを占拠します。
わが家では光回線工事をするときに、配線を天井からクローゼット内部に引き込んでもらい、ルーターなどの機器をクローゼット内に隠せるようにしました。
業者には「一般的にはリビングに引き込むが、本当に良いのか?」と念押しされました。
この判断は間違いではなかったとは思うのですが、クローゼットにも物が増えてきて、クローゼット内のルーターが邪魔になってきました。
そこで、壁掛けのルーターケースを製作することにしました。
万が一、ルーターが発火した場合、クローゼット内の衣類や寝具に延焼するのも防ぎたいという意図もあります(考えすぎですかね?)。
構想
(1)外観
ルーターケースを壁掛けすることになりますが、極力目立たないようにしたいです。
とはいえ、ルーター関連機器と配線をすべて収納するにはある程度のサイズが必要です。
そこで、ファブリックパネルのようにおしゃれに飾れる、壁掛けのルーターケースを構想しました。
(2)寸法
(3)取り付け性
ルーターの故障やトラブルなどが発生した場合は、ルーターケースを開けてメンテナンスすることも考える必要があります。
頻度は非常に低いため、開閉機構などは設けず、壁への取り付けをしやすくすることで、メンテナンス性をカバーしました。
費用を抑えるために、端材とダボを使用して壁に取り付けることにしました。
(4)換気
ルーター自体発熱するものですので、換気が出来るようにする必要があります。
材料
板材はこれまでのDIYで端材として余っていたものを使用しました。
前面は布で覆う想定であり、木材が外観に見えることはないため、MDFボードを使用することにしました。
MDFボードは見た目はいまいちですが、安価で加工しやすいです。
枠部分は外観に出るので、木目が綺麗なパイン材を使用しました。
布はミナ ペルホネンのものを使用することにしました。
製作
(1)枠製作
パイン材をカットして、ダボ穴をあけ、コーススレッドでねじ止めします。
枠は縦板のみ壁との隙間を5mm程度設けて換気口としました。
(2)正面板製作
枠との固定は固定金具を使用し、裏からねじ止めすることで、ねじ穴が外観に出ないようにします。
MDFボードはねじが効きにくいため、正面を座ぐり、爪付きナットを取り付けます。
(3)仮組み
枠に金具を取り付け、裏から爪付きナットにねじ止めします。
枠にはセリアのL字金具を使用して棚板を取り付けています。
なお、外観に出るパイン材のみ天然のオイルを塗布しました。
(4)布貼り
正面のMDFボードにミナ ペルホネンの布を張ります。
テープで位置決めしておき、布がたるまないように張りながらタッカーで固定します。
(5)壁掛け部加工
枠の内側にダボ穴をあけ、ダボを打ち込みます。
枠のダボに合わせて穴をあけた角材を製作し、これを壁に固定します。
枠のダボが角材の穴にはまって固定する機構です。
(6)壁掛け
設置位置を決めてテープで印を付けます。
分かりにくいですが、壁の右側には木下地がありますが、左側は石膏ボードのみです。
左側は石膏ボードアンカーを打ち込みました。
角材は石膏ボードアンカーに先にねじ止めし、水平を出した状態で、右側をねじ止めしました。
(石膏ボードアンカーの位置あわせはなかなか難しいです)
(7)設置
枠にルーター機器、ACアダプタ、配線を収納し、壁に取り付けた角材の穴に合わせてダボを差込み設置します。
設置にはクローゼットの棚を取り外してから設置する必要がありました。
配線は少しだけ見えてしまいますが、中にルーターがあるとは分からないと思います。
まとめ
市販品のファブリックパネルと比較すると奥行きがありますが、部屋になじんでおり、ルーターが収納されているとは見えないと思います。
クローゼットの収納スペースも広がりました。
全て端材を使用したため、このDIYのための出費はありません。
材料を購入したとしても、おそらく2,000円程度(布を除く)と思います。
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