ストラックアウト
昔のスポーツ番組でよく見たストラックアウトをDIYしました。
最近はテレビを見ないので、今でもテレビで使われているのか良く分かりませんが、大型のゲームセンター、アミューズメントパーク、公園などでは良く見かけます。
なかには小さな子供向けのものもあり、我が家の子供はそれを見付けると、目をキラキラさせながらチャレンジします。
なかなか思うように当たらないのですが、それでも楽しいようです。
見ていて割と簡単に作れそうだと思い、構想してみることにしました。
構想
私は「安価な市販品があるものはDIYしない」というポリシーを持っているので、まずは市販品を調査しました。
市販品では、安価なマジックテープ式のものや、的が外れたり倒れたりする本格的なものなど色々あります。
本格的なものだと4万円くらいで、なかなか高価です。
ちょうど良いものが市販品で無いので、安価なSPF材を使って構想してみることにしました。
エバニュー ストライクトレーナー EKC113 | ||||
|
基本的な構造は上の本格的なストラックアウトを参考にさせて頂きました。
3D CAD Autodesk Fusion360にてモデルを作成しました。
的のサイズは幅168mm、高さ218mmとし、全体サイズは幅700mm、高さ1200mm程度としました。
枠組みは、ボールが当たっても破損しないように、30mmX40mmの角材としました。
長さ1800mm、30mmX40mmの角材は近所のホームセンターでは200円~300円で購入出来ます。
1X4材とほぼ同じ価格帯ですが、ストラックアウトの枠組みとしては、30mmX40mmの角材の方が適していると思います。
テレビ番組で見たストラックアウトはボールが的に当たると、的が派手に弾け飛んでいました。
テレビ的にはそれで良いのかもしれませんが、的を拾ったり、取り付けたりするのは面倒です。
的のベース部分は蝶番で倒れる構造とします。
的が倒れた時、直角くらいで止まるように、ダボを使ってストッパーとします。
(3Dモデルでは省略しています)
遊ばないときは収納したり、運搬したり出来るように、折りたたみ式とします。
ボルトで脚を外せるようにし、蝶番で枠を折りたためるようにします。
材料調達
下記材料を使用しました。
材料 | 購入単価 | 数量 | 小計 |
SPF 30mmX40mm L=1820mm | 197 | 6 | 1,182 |
SPF 1X4 L=1820mm | 0 ※端材を使用 | 1 | 0 |
ラワン合板(t=2.5mm) 600mmX900mm | 0 ※端材を使用 | 1 | 0 |
蝶番 (大) | 42 | 2 | 84 |
蝶番 (小) | 20 | 18 | 360 |
ダボ φ8mm L-30mm | 0 ※手持ちを使用 | 9 | 0 |
合計 | 1,626 |
端材や手持ちがあったので、 材料費なんと約1,600円です!
全ての材料を購入したとしても約2,500円くらいだと思います。
製作
材料カット
上記材料を以下の寸法、数量にカットします。
材料 | 寸法 | 数量 |
SPF 30mmX40mm | 1260mm | 2 |
SPF 30mmX40mm | 1200mm | 2 |
SPF 30mmX40mm | 604mm | 6 |
SPF 30mmX40mm | 380mm | 2 |
SPF 1X2 ※1X4を縦にカットする | 168mm | 9 |
ラワン合板(t=2.5mm) | 168mmX218mm | 9 |
SPF 1X4を1X2にカットしたのは、端材を利用したかったからです。
近所のホームセンターでは1X2の価格が1X4の倍で400円くらいだったので、端材が無かったとしても1X4を加工した方が安上がりです。
材料のカットは2X4用ののこぎりガイドを使ってカットしました。
枠組み製作
柱にねじ止め用の下穴をあけます。
ねじ止めは1箇所では回転してしまうので、2箇所にします。
横からコーススレッドでねじ止めします。
背面側の枠組みも同じように組み立てます。
前面と背面の枠組みを蝶番で連結します。
的の取付
的のベースとなる1X2を蝶番で枠に取り付けます。
的が倒れた時、蝶番の回転を90度付近で止める必要があります。
倒れすぎると、下の的が引っかかってしまって倒れなくなります。
蝶番の回転を90度付近で止めるストッパーとしてダボを打ち込みます。
上の写真はダボようの穴をあけたところです。
的が倒れるとベースとなる1X2とダボが当たって90度付近で回転が止まります。
的をベースにねじ止めするために下穴をあけておきます。
エクセルで上写真のような文字を作ってA4シール用紙に印刷します。
文字が中央になるように調整して、的に貼り付けます。
隅はカットせず、折って貼り付けます。
的の下穴に木ねじを通して的のベースにねじ止めします。
このフォントはArial、フォントサイズは500ptです。
枠のSPF材にマッチしたシンプルな的が出来たと思っています。
脚の取付
枠には脚をボルトで固定するために、φ12mmの穴をあけ、M10の爪付きナットを取り付けておきます。
脚を外側からボルトでねじ止めします。
ボルトを締めた時に座面が陥没しないように、ワッシャを付けておいた方が良いです。
まとめ
なかなかナチュラルな雰囲気のストラックアウトが出来ました。
とても安価でシンプルな構造ですが、ぐらぐらせず、とても安定しています。
的も安定しており、ボールがしっかり的に当たらないと倒れないです。
また、簡単に的を元通りに戻すことが出来ます。
収納したり、運搬するときには、このように脚のボルトを取り外すことで折りたたむことが出来ます。
屋内でゴムボードで遊んでいますが、十分な構造です。
的の厚さをもう少し厚くすれば、テニスボールや軟式野球のボールでもなんとか耐えられるかもしれません。
コメント
こんにちは。今度の文化祭でストラックアウトをやることになり、作り方を調べていたところ、このサイトを見つけました。とても素晴らしい出来上がりで説明もわかりやすく、ぜひ真似して作りたいと思っています。そこで、もし設計図のようなものがあればぜひ送ってくださると嬉しいです。来週の土曜日に文化祭があるのでできれば早めに送ってくださると嬉しいです。よろしくお願いします。
市原知弥さん、コメントありがとうございます。残念ながら設計図のようなものは作っておりません。材料カットの項に記載した長さで材料をカットすれば、同じようなサイズのものが作れると思います。よろしければ参考にしてください。お力になれず、申し訳ありませんが、文化祭が成功することをお祈りしています。
こんにちは、こちらのストラックアウトを文化祭で作ろうと企画しているのですが、何日くらいで完成しましたか? 教えていただけると嬉しいです m(_ _)m
もももさん、コメントありがとうございます。私の場合は考えながら製作したのでだいたい2時間くらい×5日間くらいだったと思います。構想、設計の時間は含みません。