バスケットゴール
こどもが遊べるバスケットゴールを購入しようと調べてみると、市販のバスケットゴールには以下のような問題があります。
・ボードと支柱を支えるための重くて大きいベースが必要となり、設置スペースが必要です。
・そういうものは収納が難しく出しっぱなしになります。
・簡易的なものは耐久性に不安がある。
・しっかりしているものは価格が高い。
広い庭があれば、しっかりした市販品を購入すれば良いですが、我が家はとても設置出来るスペースがありません。
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そこで、省スペースで設置、収納できるバスケットゴールをDIYすることにしました。
構想
ボードと支柱を自立させようとすると、支えるための大きいベースが必要になります。
ボードを家の壁に固定出来れば支柱やベースは要りませんが、外壁に穴をあけるのは少し抵抗があります。
また、ボードから外れたボールが外壁にぶつかるのも気になります。
家の柱に支柱を縛り付け、支柱にボードを固定するような構造を考えました。
支柱とボードも一体型のままでは収納に困ります。
分離構造にするために、ねじや金具などを使う案がありますが、取り出し、片付けが面倒です。
支柱とボードはスライドして固定できるような構造を考えました。
1×4材でボード裏、支柱にそれぞれフックを取り付け、スライドして引っ掛けます。
フックの両側には、支柱を挟むようにガイドを取り付け、左右、斜め方向の荷重を受けます。
ボードの自重を利用してフックで保持、ガイドで位置決めします。
バスケットゴールのリングだけの商品をAmazonで見つけました。
リングはこれを使うとして、ボードと支柱を製作することにします。
リングが固定されたボードは、支柱と分離出来たとしても、かなりスペースが必要です。
そこで、ボードも折りたたみ可能とし、使わないときの収納スペースを極力抑えるような構造としました。
材料
支柱:2X4材
ボード:ラワン合板
ガイド:2X4材
フック:1X4材
リング:カワセKAISER KW-649
カワセ KAWASE バスケットゴールセット KW-649 | ||||
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ボードは端材を使用。
サイズが足りないので接ぎ合わせて使います。
リング、2X4材(支柱とガイド)は購入しました。
出費は3,000円くらいと思います。
製作
ボード製作
ボードのサイズを決めます。
収納のことを考えると、ボードサイズは小さく収めたいところですが、狭くて遊べないでは作った意味が無くなってしまいます。
公式のバスケットボードのサイズは下記です。
・バスケットボール:1800mmX105mm
・ミニバスケットボール:1200mmx800mm
この縦横比に近い910mmX680mmのサイズの端材があったのでこれを使い、後でサイズを微調整することにしました(最終的には800mmX630mmに変更しました)。
折りたたんで収納できるように、ボードを2枚に分割し、蝶番で接続します。
2枚のサイズは以下のようにしました。
・910mmX530mm
・910mmX150mm
手持ちの端材が上記サイズに対して、中途半端な位置でカットされているため、接ぎ合せて使用します。
ガイドとなる2X4材にねじ止めします。
ガイドの隙間は支柱となる2X4材の幅+1mmとしました。
隙間が大きいとボードと支柱とがガタついてしまいますし、隙間が小さいと支柱がはまりません。
板を接ぎ合せます。
接着面に木工用ボンドを塗布して隙間が無いようにねじ止めします。
裏から補強板として2mm厚の合板を接ぎ合せ部分にねじ止めしました。
ボードは塗装するので、接ぎ合せ面はさらに目立たなくなると思います。
バスケットゴールを固定します。
板に固定用の穴位置に印を付けます。
縦線はガイドの取付位置となります。
バスケットゴール側から板にねじ止め出来れば簡単ですが、板の厚みが12mmとねじの掛かりが短く不安なことと、板の裏には支柱が来るため、ねじが飛び出ないようにする必要があったことから、裏側からねじ止めする構造を考えました。
裏側には支柱とのフックを取り付けるため、その上からねじ止めします。
バスケットゴールの取付金具の前に板を挟み、フック、ボード、バスケットゴール、ねじ止め用板で挟み込むような構造です。
1X4材をカットした2枚の板を重ねたものをフックとします。
支柱側にも同じものを作り、スライドさせて引っかける構造です。
バスケットゴール取付穴のうち、上側2箇所をフックの上からねじ止めしたところです。
中央のねじ止めはフックにねじ頭が入る大きさの穴をあけておき、フックを貫通するようにねじ止めします。
ボードの2枚の板を蝶番で接続します。
フックは上下2箇所で固定します。
下側のフックにより、支柱に引っかけたときに蝶番で接続した可動部を固定する役割もあります。
支柱
支柱にも2箇所フックを取り付けます。
フックはあらかじめ下穴をあけておき、コーススレッドでねじ止めします。
柱に支柱を固定するのは、ダイソーの万能ベルトを使います。
支柱に万能ベルトをあらかじめねじ止めしておきます。
ボードをスライドして支柱に固定します。
ガタツキもなくしっかりと固定されています。
ボードサイズ調整
先述のようにボードサイズは910mmX680mmですが、折りたたみ出来るといっても結構場所を取ってしまいます。
実際に取り付けてボールで遊んでみてもう少しサイズを小さくしても良さそうだと思いました。
最終的には800mmX630mmとすることにしました。
左右と上を丸ノコでカットします。
一回り小さくなったのが分かると思います。
カット後はカット面をヤスリで角を落とします。
塗装
白いボードは体育館みたいになってしますので、水色ペイントで塗装することにしました。
バスケットゴール、蝶番を取り外してボードの塗装をします。
ニッペ ローズガーデンカラーズ エナメルタイプ ペペルマント(0.8L) | ||||
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接ぎ合せば部分も目立たなくなりました。
一度塗ったら、表面をサンダー掛けして、二度塗りします。
塗料の色はなかなかイメージ通りにいかないことが多いですが、今回はイメージ通りの色になりました。
ラインを引くためにマスキングテープで枠を作ります。
余分な部分はロータリーカッターでカットします。
力加減に注意してマスキングテープだけカットします。
普通のカッターは引っ張ってカットしますが、ロータリーカッターは押し付けてカットするため、こういうときは力加減しやすく使いやすいです。
オルファ ロータリーカッター LL型 | ||||
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ラインはセリアの水性ペイント「ナチュラルミルクペイント」の黒を使います。
マスキングテープを剥がすのはとても気持ち良いですね。
ボールがぶつかって塗装が剥げないように、ウレタンニスで表面を保護します。
ワシン 水性ウレタンニス つや消しクリヤー(300ml) | ||||
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黒ライン塗装してからウレタンニスを塗装するまで半日くらい 時間を空けましたが、黒色ペイントがニスに少し滲んでしまいました。
水色部分と黒色ラインが滲んで混じらないように、分けて塗装しました。
もう少し時間を空けたら滲みも出なかったのかもしれませんし、水性塗料はそういうものなのかもしれません。
いずれにしても、複数色のペイント塗装後もニス上塗りは、注意した方が良さそうです。
塗装が完了です。
バスケットゴール、蝶番を取り付けなおして完成です。
まとめ
折りたたんだときに、蝶番が開かないように、バッグに付いているようなバックルを取り付けました。
近所のこどもも一緒に遊んでいます。
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